トランスファー(スライディングボード)

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直角移乗(直角移動)でベッドから車椅子、または車椅子からベッドへ乗り移る場合、問題になるのが隙間です。これは、ベッドのフレームと車椅子のフレームが干渉してしまうために生じます。

車椅子とベッドの隙間をなくす

横移乗(横移動)と言って、おしりを持ち上げて横に移動出来る場合には問題ありませんが、頚髄の受傷レベルが高く、体幹のバランスを保てない、三頭筋が動かない等で横移乗が不可能な場合、直角移乗(直角移動)と言って、おしりを持ち上げられない場合の移乗方法があります。ただし、この場合は車椅子とベッドとの隙間が問題となります。

この問題を解決してくれるのが、株式会社有薗製作所さんのトランスファーボード(スライディングボード)です。

毎回毎回移乗の度におしりの下にトランスファーボードを入れる、という動作は、頚損の場合大変だと思いますが、このボードは常時設置しておくことが可能です。取り付けも簡単で、ベッド柵の取り付け穴に差し込むだけです。これがあれば移乗はスムーズに行えます。

僕は横移乗なので、普段ボードは使いませんが、試しに使わせてもらったところ、かなり頑丈で、クッションが入れてあるので上面は柔らかかったです。褥瘡が出来る心配はありません。

頚損の友人はたくさんおりますが、みんなが横移乗ではなく、直角移乗の方が多いです。直角移乗の方のベッドには、このようにボードが固定されています。また、こういったボードのおかげで、横移乗が出来る場合もありますので、付き添いの方がいる場合には挑戦してみてください。失敗して床に落ちる危険もありますので、必ず付き添いの方がいる場合ですよ(^_^;)

ここでは株式会社有薗製作所さんのトランスファーボードの紹介でしたが、こういったボードを制作してくれる業者さんは他にもあります。そういった情報は、リハビリの先生、車椅子に乗っている頚損の方、車椅子屋さん(ネットワークが広いので)などが知っていると思いますので、ご相談してみてください。

株式会社有薗製作所

トランスファーボード(スライディングボード)